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フレンドシップ


訳詞
ひと月ほど前に、エルトンジョンの『CARIBOU』というアルバムをご紹介しました。にぎやかなアルバムの最後を締めくくるのは、名曲『Ticking』。エルトンの中でも特に好きな曲の一つです。レコードを聴きながら、そういえばどんな歌詞だったっけ?とライナーノートを読み直してみたのですが、落流鳥さんの訳詞がなんだかピンと来ない。すごく重い歌詞なのに、表現がポップ過ぎ。誰かいい和訳してくれてる人はいないかな?、とネットを彷徨ってみたんですが、それらしき情報が見つからないので、自分で訳してみました。

*   *   *

Ticking

学校のレポートには「とてもおとなしいお子さんです」と書かれていた。
「どの授業にも大変興味を持って取り組んでいます」とも。
でも君はけたたましくサイレンを鳴らすパトカーに追われて帰ってきた。
あれは躾という名の呪縛で君の心を奪った両親への仕返しだったんだろうか。

毎週日曜日には聖パトリック教会でフレッチャー神父に懺悔をした。
「えぇ、彼には競争心というものがないのですよ。勝ちたいと思う心も。」
でも拳銃を握ったこともなかった彼の手は、赤い血に染められた。
まさか彼がそんなことをするなんて。両親は考えもしなかった。

「あなたはもう天国には行けないわ。」と、ママが言った。
彼女の言葉が頭の中にこだまする。チクタク、チクタク・・・。
「まっとうに生きるのよ。真面目に、誠実に。わかったらお休みなさい。」
こだまする。こだまする。チクタク、チクタク・・・。

君は場末のバーに入り浸って、牧師に向かって汚い言葉を浴びせていた。
「こいつ完全にいかれてるぜ」と東洋人の男が言った。誰かが警察を呼んだ。
なだめようとした黒人のウエイターを、君はいきなりナイフで刺した。
そして、銃を手に取り、店の客全員を地面に這いつくばらせた。

じっとしていれば誰も傷つけないから、と君は言った。
立ち上がろうとした一人の若者を、君は目に涙を溜めながら撃ち殺した。
銃口が優しく、温かく、君の手の中で揺れていた。
そして、幼い日々の記憶が頭の奥で泣き叫んでいた。
「周りはみんなお前を傷つける奴ばかりなんだ。」

「悪魔の膝に座ったらお終いなの。」と、ママが言った。
彼女の言葉が頭の中にこだまする。チクタク、チクタク・・・。
「坊や、犯した罪を償うのよ。天使の歩く場所をちゃんと恐れ敬いなさい。」
こだまする。こだまする。チクタク、チクタク・・・。

1時間もしないうちに、テレビで事件のニュースが流れ始めた。
一人の白人男性が「Queens」で銃を乱射しました。
現場周辺は封鎖され、小中学生は学校から自宅へ返されました。
「Kicking Mule」というバーで14人が死亡しました。

奴らはいつものやり方で、君の良心に呼び掛けた。
「銃を捨てろ。手を高く上げてゆっくりと歩くんだ。」
でも結局、ライフルの銃弾は君の体に容赦なく浴びせられ、
君はドアの外へふらふらと飛び出した。
法の返り討ちに遭った君は、まるであやつり人形みたいに死の舞を踊った。

「いったいいつまで眠りこけてるの。」と、ママが言った。
彼女の言葉が頭の中にこだまする。チクタク、チクタク・・・。
「おかしな子ね。妙なことを思いついたときだけ、急にやる気を出すんだから。」
こだまする。こだまする。チクタク、チクタク・・・。


*   *   *

そういえば高校生の頃、ビリージョエルの歌詞をよく訳詞したなぁ。慣用句とかよくわからないので、首っ引きで、話の流れから意味合いを推測しながらでしたけど・・・(笑)今回のもそうです。「Ticking」はたぶん、頭の奥に延々とこだまし続けるお母さんの言葉を表しているのでしょうけど、原曲の遊び心を生かそうとすると「チク、タク」の方が面白いかな、とか。やっぱり難しいですね。意味を取り違えてる部分もあると思いますので、お気づきの方はどうぞご教授くださいますよう m(_ _)m

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