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フレンドシップ


KIスピーカー
DV62siZ701-Modena BHBSminiの記事でご紹介した通り、
僕が仕事部屋で使っているメインスピーカーはINOUEのフルレンジ。
知る人ぞ知るKIスピーカーというやつである。

音楽コラムの「BLUE LADY」の回に登場する電器店の主人というのが、
僕の学生時代のオーディオの師匠こと、みづほオーディオの社長さん。
コラムの中で“後ろにあった大型のフルレンジ”と書かれているのが、
師匠が手本にしていた、井上デンキのKIスピーカーだった。

学生には身分不相応だと売ってもらえなかったKIスピーカーを、
(その時聴いた16cmではなく10cmモデルではあったけど)
10年ほど前に、ようやくヤフオクで手に入れた。

200104_inoue.jpg

これも横置きで、しかも雑なセッティングであいすません。
オーディオルームではなくあくまで仕事部屋なので…。

より正確かつ高速に前後に振動させるために、
軽さと強度を両立したオリジナル設計の樹脂製リブ付きユニット。
背面の雑音を抑えつつ、クリアな低音をダクトへ送り出すように、
エンクロージャーの内側には木炭がびっしりと貼ってあるそうだ。
ユニット前面のリングは、エッジから漏れる雑音を抑えるためのもので、
この裏側にも木炭チップが貼ってある。

当時は感動したけど、今聴いてもちゃんといい音なんだろうかと
半信半疑で入手したのだけど、ちゃんといい音だった。
師匠には悪いけど、みづほオーディオのスピーカーとは別格。
フラットで、生々しくて、装飾や雑味のない、実在感のある音。
大型スピーカーのような重低音はさすがに出ないけど、
10cm一発とは思えない生々しい低音を響かせてくれる。

そんなふうに感じてずっと愛用してきたのだけど、
自分の感覚が正しいのかどうかは半信半疑なままだった。
今回DV62siを購入したのは、それを確かめるためでもあった。
結果、やっぱりいいスピーカーなのだと確信できた。

能率は公称86dBで、DV62siほどの音圧はない。
PRO CABLEさんの言う“「ボロい」スピーカー”の仲間だ。
音が端正すぎて迫力が足りないというご意見もあるだろうと思う。
でも、こんなにも真面目に原音再現にこだわったスピーカーは、
他にないのではないかと思う。

INOUE KIスピーカーは今はもう作られていない。
井上デンキさんのサイトもずいぶん前に閉鎖されてしまった。
また製造再開される日が来てくれないかな。無理だろうなー…。
 

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DV62si
thomann S-75mkIIとBELDEN88760ケーブルを導入してから、また音楽を聴くのが楽しくなった。
良い情報をくれたPRO CABLEさんに感謝!

でも情報だけもらって、何も買わないというのはなんだか申し訳ない。
何か購入するものはないかとサイトを物色するうちに、面白そうなものを見つけてしまった。
16.5センチウーファーの小型スピーカー「BIC DV62si」

圧倒的な自信を持ってお勧めしてくるアンプやケーブルと違って、
DV62siの商品説明は「かなりの高音質」とやや控えめ。
でも紹介されているお客様の声はというと、アンプやケーブルと同様、

> 最高とは書いて無かったので迷っていたが、入手したら、最高のものだった!!

などと大絶賛だ。

うちにある4台のスピーカーは、
MIZUHO、INOUE、ミクセル、音工房Zと、
ガレージショップのフルレンジばかり。
かねがねメーカー製の2ウェイと聴き比べをしたいと思っていた。
同じブックシェルフで、価格はペアで27,000円。
こんなにちょうどいい聴き比べ用のスピーカーは他にないだろう。

191228_dv62si.jpg

そんなわけでやってきたDV62siは、幅22.7cm×高さ36cm。
横置きにしちゃってるから縦横逆だけどね(笑)

早速音を出してみる。

え?こんなもん?

なんだか音にキレがなくボーカルが引っ込んだ感じ。
悪くはないが、期待したほどの音ではない。

でも、しばらく鳴らしっぱなしにしていたら、だんだん鳴り出した。
おー!いいじゃん!いいじゃん!

PRO CABLEさんが推奨するだけあって、癖のないバランスの良い音。
上から下まで“かなり”リアルに楽器の音を再現してくれる優等生。
INOUEと比べると、生々しさ、細やかさ、音のキレが物足りないかな?
そのあたりが「かなりの高品質」という表現に留めている理由なのでしょう。
ただ本当に良い音。Z701-Modena BHBSminiよりは明らかに上。
この価格でこの音は素晴らしいんじゃないでしょうか。

このスピーカーを絶賛されている方は、それまでかなり残念なスピーカーを使っていたのでしょう。
それだけ音の良くないスピーカーが世の中に蔓延しているということなのでしょう。
そういうのを掴まされたくなかったら、やっぱりPRO CABLEさんに頼るべき。
改めてそう思わせてくれた、DV62siでした。

しかし、これでスピーカーが5台かぁ。
いくつか整理しなくては。年末だし。



 

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やばいアンプ
最後にオーディオ関連の話をしたのは、2015年の12月31日
実はその前にもその後にもちょいちちょい中古オーディオに手を出していた。

アンプは、DENON PMA-940 → MARANTZ PM-5 → LUXMAN 58Aと移り変わり、
LUXMAN 58Aの記事を書いたのが2011年12月
実はその時点でさらに、MISSION CyrusとMISSION Cyrus Two を入手済みだった。
このCyrus Twoがいたく気に入って、メインアンプとして定着。
引き続きすぐに紹介するつもりだったが、なんだかんだと先延ばしにして8年…
もう8年!?すごいな!あっという間だな(笑)

*   *   *

で、今年2019年。
仕事で部屋にこもることが多く、また音楽を聴く機会が増えたので、
ちょっといいスピーカーケーブルを奢ってやろうと思い立った。
良いケーブルはないものかと調べていたら、PRO CABLEのサイトに行き着いた。
これって、以前にGE400さんが教えてくれたショップじゃん!
当時はスピーカーケーブルのページをさらっと読んだだけだったけど、
よくよく読んでみると恐ろしい情報量。そしていろんな意味で面白い。

このショップがイチオシしているアンプが、thomann S-75mk2
thomann?なにそれ?聞いたことないぞ…と思ったら、どうやらPA用のパワーアンプらしい。
価格を見ると…税込み29,300円。

は?

そんなに安いなら一度試してみよう。
と、いったんPRO CABLEさんのカートに入れた後、
念のためにヤフオクとメルカリを覗いてみると、

おー!けっこう出てるじゃん。

結局PRO CABLEさんで購入したという中古のS-75mk2をメルカリでゲット。
ついでにPRO CABLEさんおすすめのBELDEN 88760を買ってケーブルを自作。
スピーカーケーブルは、Western Electricの16GA単線をヤフオクでゲット。

結局PRO CABLEさんで何も買ってねぇ〜…ごめんなさい m(_ _)m

191221_thomann.jpg

そんなわけでやってきたthomann S-75mk2。
これはやばいです。僕の好みにぴったりの生々しい音。見栄えはアレですけども。

PRO CABLEさん、はまりそうです。
 

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トピック
今年は引きこもりの一年だった。
出かける機会も少なければ、写真を撮る機会も少なかった。
トピックといえば新しくスピーカーを組み立てたことぐらいかな。

以前から気になっていた音工房Zさんから激安組み立てキットが出たので思わずポチ。
注文したのが5月、届いたのが7月、組み立てたのが9月。
数年前ならその都度超ハイテンションに報告していたと思うのだけど(苦笑)

ポチったのは「Z701-Modena BHBSmini」という8cmユニットのフルレンジ。
綺麗に揃わない継ぎ目に悪戦苦闘しながら、3日ほどかけて完成。
さて肝心の音はというと…?

151231_speaker.jpg

8cmならではのリアルな中高域。8cmとは思えない豊かな低域。
ちょっとボワつく感じはあるものの、2.5万でこの音は大したもんだ。
中の吸音を工夫すればさらに僕好みの音になるかもしれない。
接着剤使わずにネジ止めにすればよかった〜と思うが後の祭り。
同じサイズの箱を自作するしかないか…。

メイン機の井上KIスピーカーにはさすがにかなわないので、
いまはサブ機として、そしてKIスピーカーの台として活躍している。
音工房Zさん、ヨコ置きにしてすみません… m(_ _)m

いま2回目の注文受付中なので、興味のある方はぜひどうぞ。

*   *   *

あ、年末恒例ギリギリ年賀状は、昨日無事投函し終わりました。
今年も一年間おつかれさまでした!
 

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UR22 vs UX1
最近、自宅で音声録音をする機会が増えてきた。いままでは安物マイク(SHURE C606)をアナ→デジ用に買ったオーディオインターフェース(TonePort UX1)につないで済ませていたが、そろそろそれなりの機材を揃えることにした。宅録に詳しい弟のアドバイスをもとに、マイクはMXL 2003Aに決定した。



ヴィンテージマイクのダイアフラムをモデリングしているとかで、どちらのレビューでもすこぶる評判がいい。早速注文しようと思ったのだが、考えてみたらこのマイクを使うためのファンタム電源が手元になかった。うむ〜…こんなことになるならUX1じゃなく、ファンタム電源搭載のUX2にしておけばよかった…。

ファンタム電源を導する方法としては…

1. ファンタム電源を買う。
2. マイクプリアンプを買う。
3. ファンタム電源対応のI/Fを買う。

…ぐらいだろうか。最初は1で済まそうと思っていたのだが、ここでふと疑問が湧いた。

 そもそもTonePort UX1で大丈夫なんだろうか?

購入からかれこれ7年。最新モデルのI/Fは、もしかして劇的に音が良くなってたりするんじゃないか。そうしたらアナ→デジの音質も向上できるんじゃないか。そんな期待を含んだ物欲とともに、UX1よりワンランク上のI/Fを物色するうちに、ひとつ良さげなアイテムを見つけた。



STEINBERGブランドのヤマハ製I/F、UR22。ファンタム電源+プリアンプ搭載、24bit/192kHzでステレオ入力可能、CUBASE AI が付いてこのお値段!(なんかTVショッピングみたいになってきた) これは試してみるしかない!

ということで、マイクは後回しにして、とりあえずUR22を先行購入することに。お得意の本末転倒ショッピングである。

*   *   *

届いたUR22は、堅牢な印象のメタルボディ。サイズの割に結構な重さで、ツマミもしっかりしている。中身がスカスカでツマミがおもちゃみたいなUX1と比べるとかなりの上質感。これはなかなか期待が持てそうだ。早速アナ→デジ音質を確かめてみると…。

 ふむふむ、透明感のある綺麗な音だ。

 UX1よりも音が濃い感じがするな。

 ピアノやストリングスの音もよく響いてる。

 やっぱりUX1よりワンランク上なんだな。

 よし!買い物成功だ!


満足した僕は、UX1と比べるのをやめて、UR22でアナ→デジした音楽を普通に鑑賞しはじめた。そしてふと気づいた。

 あれ?でもなんだか…楽しくないぞ?

耳を傾けて一つ一つの音を聴くと確かにいい音なのだが、リラックスして音楽を聴くにはどうも堅苦しい感じがする。妙に生真面目というか、お行儀がよくて、グルーヴみたいなものが聞こえてこないのだ。

もう一度、UX1でアナ→デジした音を聴き直してみる。なんでだろう。やっぱりこっちの方が気持ちがいい。UR22と比べて多少あっさりはしているけど、音像により奥行きがある。広がりもある。パーカッションの軽快さとかもいい。聴き慣れていることや、オーディオとの相性もあると思うけど、個人的にはUX1の勝ちだ。

*   *   *

そんなわけで、今回の買い物は成功とは言えないものの、UX1の性能が意外に悪くなかったということが確認できた。いままでのアナ→デジ作業が無駄にならなかったのだから、それはそれで嬉しいことではある。UR22は、MXL 2003A専用I/Fとして活躍してもらうことにしよう。プリアンプとCUBASEを1万5千円で買ったと思えばいい。それでも十分お値打ちなのだから。

そしてようやく、MXL 2003Aを注文。ずいぶん時間がかかってしまったが、無事新しい宅録環境が整った。まだお試し録音程度だが、MXL 2003A+UR22の第一印象は上々。SHURE C606+UX1と比べたら、ずっとクリアで、リアルな音が録れるようになった。さあ、これからCUBASEのお勉強だ。イマイチ使いこなす自信はないけど、頑張ろ。

Nori --

snappiさん、こんにちは
自分も趣味でE・ギター弾いたりして、音楽には興味ある方なんですが
近頃は「ハイレゾ」なんて物が氾濫して、それを聞くための機材がどうのこうの・・
Macとの相性は・・とか、雑誌で読んでも、結局は実際に聞いてみないと
分からないですもんね。特に音関係は、主観も評価の要素に加わってくるから。

snappiさんの様に仕事に関わってくると、もっと大変でしょう???


snappi --

こんにちは。>Noriさん
音の世界は本当に難しいですね。
評判が良くても自分の好みではなかったり、その逆だったり。
音源だけでなく、機器のマッチングも大事ですしね。
なんだかんだと試行錯誤するのが楽しいといえば楽しいんですが、
この頃少しめんどくさくなってきました(笑)


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フォノケーブル
オーディオ関連の古い記事(DP-47F(ケーブル加工編))に、フォノケーブルの改造について質問をいただいた。僕の改造は自分の音の好みだけを基準にしたもので、とても人様におすすめできるものではないのだけど、せっかくのご質問なのでこの場でご返事させていただこうと思う。

記事を書いたのは5年前。そのときと使っていたDENON DP-47Fをいまも使っている。DP-59Lも試してみたのだけど、音質が好みの方向には変わらなかったのと、高価な機器は改造する勇気がなかった(笑)のとで、すぐに売っぱらってしまった。そしてDP-47Fのフルオートの便利さを再確認した。最初のDP-47Fは知人に譲り、いま使っているのは、キャビネットを補強してインシュレーターを変更した、やたら重たいDP-47Fだ。本体が15kgぐらいある。フォノケーブルについては、以下のような改造を施してある。

・ホット側は純正ケーブルをそのまま使用。ただし長さを30cm程度にカット。電圧が0.09mVしかないOrtofon MC20MkIIを使っているので、ヘッドアンプまでの距離をできるだけ短くしたかった。ケーブルを短くすると機器の配置が限定されてしまうが、音には変えられない。

・コールド側はモガミの2514を使用。ヘッドアンプとフォノイコの間に使うケーブルをいろいろ試した際、2514を使ったときの音の明瞭感、実在感がずば抜けていたので、それ以来2514を信奉している。キャビネットの裏蓋を外して、純正ケーブルのコールド側を基板からカット&絶縁。そこに2514をハンダ付け。ホット側も2514にするべきかもしれないけど、純正ケーブルに大きな不満がないので、とりあえずコールド側だけにしている。

・プラグは1個80円の安物プラグを使用。本当は元記事のようにプラグレスで、ケーブルを直結するのが理想だけど、実用性を考えるとそれは難しい。いくつかのプラグを試してみたところ、金メッキ端子は音が眠たくなるし。肉厚の端子は音が鈍重になる。端子が薄くて小さくて、ニッケルメッキしかしていない安物プラグが、ケーブルレスに一番近く、僕にとっては一番いい音だった。

・ヘッドアンプとフォノイコの間には、前述の通り、モガミ2514を使っている。こちらはホット/コールドとも2514。長さはやはり30cm程度。ストレートな音質で定評のある2534や、ちょっと高価な2497、リード線に使っている2重絹巻純銀線なども試してみたが、うちのシステムでは2514がダントツでよかった。あえてシールドはしていない。プラグはもちろんニッケルメッキの安物。


モガミ2514やニッケルメッキのプラグがいいというのは、高価なケーブルを使っている人からすると信じがたいだろうと思う。駄耳のケチンボ野郎としか思われないかもしれない。でもとりあえず僕のシステムで僕の好みの音を聴くには、これがいまのところ一番の選択だ。

音声ケーブルにどんな線材を使うかは、流れる信号の大きさと距離によって決まるのではないかと思う。基本的には、ケーブルは細くて短いほどいい。MCカートリッジのような微弱信号を伝えるならなおさら、太いケーブルは音を濁らせる。しかしケーブルが長くなると、今度は減衰の問題が起きる。それなりの太さがないと音が痩せてしまう。あくまで経験によるもので、何の裏付けもない話だが、僕はそう思っている。

結論…オーディオケーブル選びは難しい。自分でいろいろ試してみるしかない。

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憧れのアンプ
111213_luxman.jpg


はい。探しました。次回に続く。

と書いたのは、今年2月末。このコラムは翌月に掲載するつもりでした。
でもあの震災が起きて・・・アンプの紹介とかしてる場合じゃなくなった。
あれから10ヶ月が経って、まだ何ひとつ解決してはいないのだけど、
書きかけのまま年を越すのは何ですので、そろそろ・・・。

*   *   *

MARANTZ PM-5で、30年前のアンプがいまでも十分通用することを知り、
次はいよいよ憧れのあのブランドにチャレンジすることにしました。

LUXMAN 58A

PM-5と同じ1979年発売。当時の価格は149000円とさらに高価なアンプ。
高価といっても、オーディオ業界じゃ大した価格ではないんですけどね。
僕みたいな貧乏学生には、ただ憧れて見ているしかない高嶺の花でした。

今回このモデルを選んだのは、ネットの評判がよかったのともうひとつ、
MCカートリッジ用のヘッドアンプ部の仕様がちょっと面白かったから。
0.05mV/2Ω~0.15mV/40Ωと、カートリッジのインピーダンスに合わせて、
最適なゲインに自動調整してくれるんです。
だから音がいいとは限りませんが、レコードに注力してる感じがいい。
Ortofon M20 MkIIとDENON DL103のどちらでも使えるし。

PM-5のときと同様、若干ガリ出るというジャンク品をお値打ちに入手。
でもいざ届いてみると、商品説明にはなかった重大な問題が発覚。
ボリュームにひどい摩擦があって、回すとギシギシとすごい違和感。
うわー、やられた・・・!

泣きそうになりながら開腹し、ボリュームの内部に接点復活王を投入。
復活剤の大量投入は内部のグリスを溶かして接点を汚す危険があるらしい。
できればやりたくなかったのですが、背に腹は替えられません。
これでもかと大量投入してグリグリ回すと、やがて滑らかになりました。
ガリもなくなって無事完動状態に。結果オーライです。

僕みたいにケチじゃない人は、ちゃんとケイグ使いましょう。
いや、それ以前にジャンク買うのやめましょう( ̄▽ ̄;)

*   *   *

音は評判通りの濃厚タイプ。気軽に音楽を楽しむPM-5とはぜんぜん違い、
この音でどうだ、と言わんばかりに、艶やかで格調高い音が迫ってきます。
フォノイコも期待通りのクォリティ。DENON、MARANTZより立体感があり、
内蔵ヘッドアンプもMCA-76に負けない力強い音を出してくれます。

しかしいざアナ→デジ作業を始めると、重大な問題が発覚しました。
背面に接続したプレーヤーのケーブルが、ノイズを拾ってしまうんです。
筐体が木枠になっている分、電源部のシールドが甘いんでしょうか。

スピーカーで音楽鑑賞する分には、気にしなければ気になりませんが、
ヘッドフォンをしながらのアナ→デジ作業ではちょっと許せないレベル。
仕方なく、アナ→デジ作業時は、DP-47F→MCA-76→58Aとつなぐことに。
結局、いちばんの魅力だった自動可変式ヘッドアンプ部は使い切れず。
なんだかなぁ・・・。

でもこのグレード感のある音はやはり魅力。
気軽に音楽を楽しむときはPM-5で、じっくり音を堪能するときは58Aで。
なんて、ちょっと贅沢な聴き方ができるようになりました。
(そんな金とスペースがあるなら、セパレートにしろという話も・・・。)

*   *   *

その後、PM-5は引っ越しをした知人のもとへ嫁ぐことになり、
僕のメインアンプは憧れのLUXMANに決定したのでした。続く。
(続く!?)

*Nikon D5000 + Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm f2.8*

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幸せなアンプ
ちゃんとご紹介してませんでしたが、僕が愛用しているアンプは、学生時代にオーディオの師匠から勧められた(というか有無を言わさず買わされた)DENON PMA-940。ずっとその内蔵フォノイコを通してレコードを再生していました。これまで僕が聴いてきた音というのは、いったいどの程度のものなんだろう?と思いネットで素性を探ってみると、『オーディオの軌跡』にPMA-940Vというのが見つかった。「V」のあるなしでどう違うんだろう? 69,800円か・・・あれ?師匠に払ったお金、もっと高かった気が・・・。音質改善してあるって言ってたから、改造費みたいのが乗っかってたのかな~。うーん、よくわからない・・・ちゃんと説明聞いておけばよかった・・・。同じ1980年代に出たPMA-780Dなんかは評判が悪くないようで、特にフォノイコはなかなかイケている様子。ならばPMA-940のフォノイコもきっとそれほど悪いものではないのかもしれません。

実はこのアンプ、2008年にアナ→デジ作業を始めるまで10年以上の間、ボリュームを9時ぐらいに止めたまま放置してありました。恐る恐る電源を入れたところ、幸い煙を噴くこともなく音が出たには出たんですが、ひどいガリが出るようになっていました。ボリュームを回すたびに「ガサ・・・ザザザ・・・」と盛大なノイズ。電源OFF時にぐりぐり100回ぐらい回すという技をネットで見つけて試してみましたが、一時的に改善してもしばらくするとまた「ガサ・・・ザザザ・・・」。フタを開いて接点復活王を吹き付けたりもしましたが、完全には解消せず。部屋で音楽を聴く時間が増えるにつれて、ガリによるストレスも増え、自分の中でアンプ入れ替えの気運が高まってきました。フォノイコの性能が良くなったら、アナ→デジのクオリティも上がることだし。

で、お決まりの情報検索&オークションチェックが始まります。マッキントッシュ、ラックスマン、アキュフェーズ、マランツ・・・当時は憧れるしかなかったメーカーの名前がいっぱい出てくる。懐かしい~。いろいろ調べていくと、LUXMAN、MARANTZあたりの中古品は、案外買えない値段じゃないことがわかってきました。「動作するけどジャンク扱い」みたいな商品はさらに安い値段で入手できそう。ネットのレビューを読むと、このあたりのアンプは音質的にも僕の好みっぽい。よし、一度入手して音を聴いてみよう。気に入らなかったらまた売ればいいし。(←Macいじりの頃からこればっか。)

*   *   *

検討に検討を重ねた結果、まずはMARANTZ PM-5を試してみることにしました。本体価格10万円というのが、内蔵フォノイコの品質を測る一つの基準みたいですし、何しろファンが多い。AB級とA級の2種類の音が楽しめる。そして何より待ちに待った「動作するけどジャンク扱い」が安価で出品されたので。

110226_pm5.jpg

左右対称に配置されたスイッチ類。音量に合わせて動くLEDメーター。メカニックな感じのPMA-940と違い、飾りに置いておいてもよさそうな洒落たデザインです。音もちゃんと鳴ります。ジャンク扱いだった理由は「ガリがあるから」(爆)当初の目的は完全に見失ってますが、背に腹は代えられません。動作確認が済んだら早速フタを開けて接点復活王。ほとんど問題ない状態まで改善しました。ラッキー!

音を出してみると、ほう!なかなかいい感じです。PMA-940はとても生真面目で、よく言えば端正な音、悪く言えば面白みのない音でしたが、このアンプはそれとは真逆な音色。お気楽で、カラッとしていて、それでいて色気もあって、音楽を聴くというより楽しむアンプという印象です。ルーツがアメリカと聞いて若干洗脳されている節もありますが、まさにそんな古き良きアメリカを感じます。ファンが多いのもうなずけます。

ボタンを押してA級に切り替えると、がらりと違う雰囲気になります。密度が高くウェットで品の良い音。これまた癖になりそうです。ただA級のスイッチが入っている間はかなりの電流が流れ続けるようで、強烈な発熱。天板がチンチンになります。燃料を食うのも熱を出すのもパサくんと同じですね。

*   *   *

音質的にも見た目的にもはかなり気に入ったPM-5ですが、アナ→デジを試してみると問題が発覚。フォノイコ自体の性能はそれほど高くはなさそうなんです。PMA-940でデジタル化した音源と比べて、少し粗いような・・・MCA-76と組み合わせると、少しがさつな感じがします。MCA-76を通さず、内蔵のMCヘッドアンプで鳴らしてみても、MC20 MkIIを鳴らすにはやや力不足。PMA-940のヘッドアンプよりはずっといいと思いますけどね。うむ~・・・。

結局、スピーカーで鳴らすときはPM-5、アナ→デジはPMA-940と、2台のアンプを使い分けるしかないという結論に。楽しいことは楽しいけど、僕の部屋にはこんなデカイものを2台も置く余裕がない。これは次のアンプを探すしか・・・。

はい。探しました。次回に続く。

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ヘッドアンプ
MC20 MkIIはその後1年半の間、メインカートリッジの座をキープし続けています。DL-103と比べると、レコードの傷や盤質の悪さがそのまま出てしまうのが難点ではありますが、艶やかで立体感のある音色が癖になり、元には戻れなくなってしまいました。他にもいくつかのカートリッジを試してみましたが、いまのところこれを凌駕する音には出会えません。

そしてこのMC20 MkIIの地位をさらに揺るぎないものにしたのが、昨年導入したこのアイテム。

110222_mca76.jpg

Ortofon MCA-76、MCカートリッジ用のヘッドアンプです。

・ゲイン 34dB±0.5dB(約50倍)
・入力インピーダンス 75Ω
・出力インピーダンス 140Ω
・S/N比 69dB

MCカートリッジの昇圧にはトランス派とヘッドアンプ派があるようですが、ネットの情報を見ると双方譲らずという印象。トランスは音の密度と雰囲気重視、ヘッドアンプは音の鮮度と再現性重視という感じでしょうか。「MC20系にはMCA-76」と書かれているサイトを見つけ、オークションでチェックしていたところ、数ヶ月かかってお値打ち品が現れました。幸い競合も現れず無事ゲット。

MCA-76に変えると、やや線の細い印象だったMC20 MkIIが、キレの良いメリハリのある音になりました。オーディオ用語で粒立ちと言うんでしょうか、音の密度、きめ細かさについてはやや物足りない感じもしますが、ロックやポップスを元気に鳴らしてくれるのがありがたい。『ステレオ太陽族』+MC20 MkIIもこの音なら◎です。

オークションやオーディオショップのサイトを見ると、トランスもヘッドアンプも百花繚乱、ピンからキリまでという感じで、片っ端から試してみたい衝動にかられますが、ハイエンドには手を出さないのが僕のオーディオシステムの原則。1万円そこそこでこれ以上の品はなさそうなので、しばらくの間はこのヘッドアンプに任せてみることにしました。

プレーヤー>カートリッジ>ヘッドアンプと来れば次は・・・フォノイコですね。はい、そうです。次はフォノイコ編。
大した話じゃありませんけど。ではでは。

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オーディオ関連
最後にMC20 MkIIの報告をしてから約1年半。
大人しくアナ→デジ作業を続けていただけかというと、
僕にそんなことができるわけがないのでありまして、
その後もいろいろと機器をいじっておりました。

オーディオシステムのインプレはとても難しく、
他の機器との組み合わせやら、セッティングやら、
再生するレコードの音質やら、盤質やら、
はたまたその日の気分やらで変わってしまうので、
なかなか報告できずにいたんです。

当初は師匠の真似事をするしかできなかった僕も、
一年半の間にオーディオの理屈が少しは理解できてきました。
安物なりにそこそこの音が出せるようになってきました。
なので、この辺りで一度報告をしておこうと思います。

報告にあたって改めて過去の記事を読もうと思ったら、
関連記事を探すのが面倒だということに気づきました。
この状態で新たにオーディオシステムの記事を書いても、
読んでる方にはどうつながるのかわからないなと。

そこでまずは関連記事の整理をすることにしました。
ずっと「Music/Macintosh/Motor」でやってきましたが、
「オーディオ関連」カテゴリーを追加することにしました。
頭文字が「M」じゃないのが残念ですが仕方ありません。

過去の関連記事を探してカテゴリー設定し直したら、
オーディオ関連の記事は16件でした。
わざわざカテゴリー作るほどじゃなかったかな?

今日はとりあえずここまで。
おやすみなさい。

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